正座の代表的なメリットとしては姿勢が良くなることが有名です。
でもその他にはメリットがないのでしょうか?
この記事では、正座の健康面への効果・効能や、逆にデメリットについてもまとめています。
正座のメリットとデメリット
正座をすることのメリットにはどんなものがあるのか、説明していきます。
姿勢が良くなる
この「姿勢が良くなる」は正座をすることで得られるメリットの代表的なものですよね。
その理由は、太ももを曲げることで、腸腰筋というインナー筋肉が働いて背筋が伸びるからです。
特に、同じ高齢の人でも背筋がシュッと伸びている人はやはり格好良くみえますよね~
うちの祖父が亡くなる直前までスラっとして、歩くのもさっそうとしててカッコよかったんですよ。
歳を取っても、きちんと自分の足で歩けるように私も見習わねば…
眠気予防、集中力向上
正座をすることで足に向かう血流が圧迫され、足とは逆の頭のほうに血流が流れていきます。
頭への血流が増えることで脳が活性化され、眠気予防になり集中力が高まるんです。
これ、案外知らない人多いんですが、昔…会社の先輩で椅子に正座をしてた方がいたんですけど、私はその時に初めてこの事実を知りました。
普段机で勉強する人も集中できないときは、リビングのテーブルで勉強すると集中できるかもしれませんよ。
是非、お試しあれ!
O脚、腰痛改善
こちらも星座の有名な効果の1つですね。
左右のかかとをピタッとつけて正座をすると、足の内側の筋肉が鍛えられます。
足の内側の筋肉が鍛えられので、O脚の改善が期待できるというカラクリです。
さらに、腰痛の改善にもなるんだとか。
腰痛は悪い姿勢の習慣によって、背骨や骨盤が歪んで血流が悪くなることで起きるのが大半。
正座を毎日続けると正しい姿勢を覚え、背骨のゆがみが改善され血流が良くなり、結果として腰痛改善につながります。
O脚や腰痛に悩みを持っている人は、「1日〇分正座をする」という風に取り組むことを試してみても良いんじゃないでしょうか。
正座のデメリット
続いて、正座のデメリットについても説明していきます。
血流が悪くなる
長時間正座をしていると足がしびれたり、膝が痛くなったりしますよね…。
その理由は、足への血流を圧迫しているから。
また、筋肉を長時間曲げた状態を維持するとオーバーワークになり、ひざを痛める原因になります。
正座って長い時間すると足がしびれてきますよね。
私は足がしびれるのは血流が悪いから「そろそろ足を動かしなさい!」のサインと捉えています。
ところで、足がしびれないようにするには、適度に重心を移動させることがオススメ。
しびれてきそうになったら片足へ重心を移動させ、軽くなった足に血液を流すことで圧迫された状態から解放させます。
これを左右前後に適度に行うことで血流が戻りしびれにくくなりますよ。
また、かかとを開いて親指を重ねて座るという方法もあります。
この座り方はO脚改善の時と真逆の座り方になりますが、法事など長時間正座をしなければならないときなどに有効です。
かかとを閉じた座り方と開いた座り方、これを繰り返すことでしびれにくくなります。
最後に、昔、個人的にやっていた方法を紹介します。
かかとを開いて座っているときは親指が交差しますよね?
その状態で左右の親指の上下(重なり方)を入れ替えるとしびれにくくなるんです。
この時にお尻を少し持ち上げて行うと重心が前にいき、足全体が一瞬軽くなるので解放感がありますよ。
是非、一度試してみてください。
ひざを痛めることがある
長時間正座をする生活を続けていると、軟骨や半月板の弾力を損なう恐れがあります。
軟骨同士がこすれてすり減り、変形性膝関節症になるかもしれません。
あくまでも無理は禁物ということですね。
でも逆に、60歳代になるとひざが完全に伸び切らなくなったり、曲がり切らなくなることもあると思うんですが、正座はそれに対してストレッチ効果があるんです。
そして、柔軟性を保つメリットにもなるので、考えようによってはこのデメリットをメリットとして捉えるのもありだと思います。
正座ができないくらい膝が曲がらないときには、お風呂に入った際に湯船の中でゆっくりひざを曲げるといいですよ。
脳血管障害を起こすことがある
高血圧の人は血管がもろくなりがちなため、頭の方への血流が良くるのが脳の血管を圧迫してしまう恐れがあります。
最悪、脳卒中を引き起こす可能性があるので、特に高血圧の場合は長時間の正座は控えたほうがいいでしょう。
ちなみに、正座をすると足が短くなるという話を聞いたことありませんか?
そう言われる理由として、
- 「欧米人の足の長さは正座をしないから」
- 「日本で正座をする機会が減ったから、若い世代は足が長い」
といったものがあるようです。
しかしこの説には信憑性がなく、単純に昔と比べて食生活の変化によって骨格が変わったというのが正解。
正座は全く関係ありません。
むしろ、小さい頃に正座をしていると、股関節、膝関節、足関節の可動域が広がるんです。
これは骨が形成される14~15歳までに適度に正座することで、得られる効果。
成長期限定の話なので敢えてメリットには数えませんでしたが、メリットの1つと見なしても良さそうですよね。
以上、正座のメリットとデメリットについて整理してみましたが如何でしたか?
デメリットよりメリットの方が多いですよね。
デメリットに関しても、ちょっとしたことで改善できる項目もあるので、心配するほどのことではないと私は思うんですが、あなたはどう思われますか?
良い姿勢を保つ健康効果や効能が凄い
正座によって良い姿勢を保つことで健康面にも様々な効果が出ます。
ここでは、具体的にその効果・効能を見て行きましょう。
胃腸の働きをよくする
背筋をのばして正座することで、内臓が正常な位置に戻ります。
そうすると血液の循環が高まり、消化機能が良くなるんです。
呼吸がしやすくなる
猫背の場合は心臓や肺、横隔膜を圧迫してしまいますが、正座によって背筋が伸びるとその圧迫状態が改善されます。
そのため呼吸がしやすくなるんです。
おまけに発声がしやすく、高音がでるようになるとか。
ってことは…カラオケでちょっと難しい曲にチャレンジする場合、正座して歌えばイケるかもしれないですねw
側副血行が盛んになり下肢の冷えが少なくなる
正座をしている間、足への血流は悪くなりますが、代わりに皮膚に近い側副血行が盛んになります。
- 側副血行とは…
-
冠動脈に高度狭窄または閉塞が起こると、虚血部位に新たな循環を生じることにより虚血を改善しようとする機構が働く。 この新たに出現する循環のこと。
引用元:ト-アエイヨー
そうなると特に下肢が冷えにくくなります。
足の冷え性に悩んでいる場合は、正座する生活を取り入れてみると良いでしょう。
以上、正座からはきれいな姿勢だけでなく健康面でも大きな効果が期待できます。
ここ最近、正座してないなぁ~という場合は、1日のうち数分からでも「正座生活」をしてみましょう!
体に思わぬ効果が現れてくるかもしれませんよ~
「正座のメリット・デメリット」まとめ
正坐のメリットとデメリットをまとめてきましたが、おさらいしてみましょう。
- 正座のメリット
-
- 姿勢が良くなる
- 眠気、集中力向上
- O脚、腰痛改善
- 胃腸の働きをよくする
- 呼吸がしやすくなる
- 側副血行が盛んになり下肢の冷えが少なくなる
- 正座のデメリット
-
- 血流が悪くなる
- ひざを痛めることがある
- 脳血管障害を起こすことがある
ご覧の通り、メリットの方が明らかに多いですよね。
デメリット面も長時間の正座を避ければ回避できたりするので、そこまで心配する要素ではありません。
あなたも日本人だけの伝統と言っても過言ではない【正座】を今の生活に少し取り入れてみませんか?